南アフリカ マンデラ大統領
今日の新聞にマンデラ大統領が掲載されていたので、懐かしい想い出を書こうと思います
南アフリカ共和国はアパルトヘイト「人種隔離政策」を行い、マンデラ氏は反アパルトヘイト運動を率いた方です
反アパルトヘイト運動により、マンデラ大統領は27年間も投獄されました
独房で歩いて3歩ほどの狭さ
体を伸ばすことも出来ず
薄い毛布で極寒のをしのいだ
孤独のために虫に話しかけようとしたこともあった
その後マンデラ氏は釈放され
ノーベル平和賞受賞
大統領となる
そして 2013年12月5日 死去
このとき、世界中が弔意を表し、日本でも南アフリカ大使館で記帳が行なわれました
私は記帳するために南アフリカ大使館へ初めて行きました
ビルの1フロアが大使館となっていました。
イスが並べられて皆さん静かに座って待っていらっしゃいました
私もイスに座り順番を待っていました
平日だからか、スーツ姿の方が多く、私はカジュアルな服装でいきましたので、「しまった、スーツできたほうがよかったな」と反省
10人くらいでしょうか、順番にイスに座っていました
すると
スーツ姿の男性が現れて記帳に来られたのですが、大使館の職員となにやら話されています。
応対した女性職員は笑顔でした
スーツ男性は時間がないということを言っていたようです
それでも「皆さんと同じように並んでください」とイスへ案内していました
私はこの様子をじっと見ていました
日本人ならどうするでしょうか??
きっと身なり、肩書き、時間がないと申出た、そのスーツ男性を一番に通すでしょうね
私のようなカジュアルな一般人は後回しでしょう
でもその女性職員はみんなと同じように並んでもらったんです
スーツ男性は、その表情から、”融通きかないな、アフリカだから・・”と思われたのではないかと思います
マンデラ大統領は反アパルトヘイト運動をされて、人間はみんな平等であると訴えられた方です
その意志を継がれているから、肩書きではなく、平等に、みなさんでマンデラ大統領を偲びましょうということなんだなと思いました
このような小さな出来事でしたが、その小さな事に南アフリカのみなさんのお気持ちが、マンデラ大統領のお気持ちが受けつがれていると思いました
さて
順番がきて部屋に通されました
このときも驚きました
私は、記帳台テーブルがあって何冊かノートがおいてあり、そこに名前をかくだけかとおもっていましたが、
そうではなく
部屋に一人だけ通されます
大きな部屋です
そこに一人だけです
大きな書斎用テーブがおいてあり、そこに一冊だけ記帳用ノートが置いてあります
机の真向かいにマンデラ大統領の写真が飾ってあり
イスに座ってマンデラ大統領の写真を見ながら、ゆっくりとお別れすることができるようになっていたのです
それから、ゆっくりと記帳することができるようになっていました
メッセージと名前を書きました
”このように書いてください” ということもない
”決められた時間もない”
職員は、ただ部屋に案内するだけです
さすが!!!
圧倒されました!!!
南アフリカは遠い国ですが、素晴らしい国だと思いました
そして、いい経験ができてよかったなと思います
ご冥福をお祈りいたします。