美術館ボランティア 研修 第6回
美術館ボランティア研修 第6回
所蔵作品ー近世以前の染色工芸
所蔵作品ー陶磁器
今回のボランティア研修で思ったことを言いますと
私の住んでいる自治体は大名家が統治していた時代がありますので、それなりのものが美術館にも展示されているようです。
日本の染色、工芸、陶磁器というものにはあまり興味がなかったのですが、今回のボランティア研修を受けて日本の文化、日本の芸術、日本のものについて興味を持ちました。
せっかくそのような都市に住んでいるので、触れる機会もあるわけですから是非そういう展示品を見てみたいなと思いました。
<大名道具とは>
「表道具」・・・武具 刀剣 甲冑 馬具 公式行事を彩る茶道具 能動具
「奥道後」・・・ 将軍や大名、大名の正室、側室、姫が奥向きで日常生活を営む時に
用いる食器、衣装、婚礼道具
茶道具・・・床まわり 掛物 香合 花入
点前座まわり 風炉先屏風 台子
仏具・・・法具、法器ともいう 仏教の儀式で使用される特殊な道具
<絵付の種類>
「下絵付け」(別名「釉下彩」・・・釉薬の下に施す (例)染付の青
「上絵付け」(別名「釉上彩」・・・釉薬の下に施す (例)色絵の各色
<手取りとは?>
器を手に取った時の感覚。良い、悪い、重い、軽い、など
器の印象を左右する
<作品名称の付け方>
例 色絵紫陽花牡丹文八角壺
色絵・・釉薬の種類/技法/産地や窯名など・・鉄絵 絵唐津 染付 鍋島あじさい
紫陽花・牡丹文・・ 文様 ・・・ 菖蒲 山水文
八角・・形状
壺・・器種
酸化炎焼成・・窯の中の酸素が高い 酸化 還元
還元炎焼成・・窯の中の酸素が少ない 不完全燃焼 酸化 還元
<陶磁器=焼き物>
厳密な分類 日本の場合
土器・・山野から採取した粘土をそのまま使う
野焼き
700から900度
釉薬なし
焼締まらない
吸水性高い
炻器・・不純物の多い粘土(陶土)
窯を使う
1200度前後で焼締め
釉薬なし
自然釉
堅く焼締まる
吸水性低い
陶器・・精製した粘土(陶土)
窯を使う
低火度釉の場合
800~900度
高火度釉の場合
1200度前後
釉あり
人工釉
焼成温度によって堅さは異なる
釉薬が掛るため
吸水性低い
磁気・・精製した陶石(磁土)
1300度から1400度
釉薬あり
人工釉
最も硬い
吸水性なし
しかし一般には、「陶磁器」=「やきもの」 あるいは「せともの」とも認識される
<陶磁器の技法用語の色々>
主な工程
土作り・・粘土ま(たは陶石)採取、精製(乾燥→粉砕→水簛→水抜き)
↓
成形・・乾燥・・轆轤紐作り、板作り(たたら作り)、紐作り、叩き、など
↓
素焼き・・これを釉を掛けることを「生掛け」という
↓ 下絵付け 施釉では透明釉をかける(素地の白さを活かす)
施釉
↓
本焼き
主に色絵磁器の場合
↓ 上絵付 焼付
窯出し